学童期・思春期・成人

乳幼児期に発症の多い、鶏卵・牛乳・小麦アレルギーの多くは入学前までに治ると言われていますが、学童期・思春期・成人にわたって食物に制限が必要な場合も少なくありません。

また、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎等を合併している人も多くなっていきます。

小児期発症のアレルギー疾患が治らない場合は、年齢を経るうちに小児科から内科への移行について主治医とよく相談しましょう。

成人になってから新規に食物アレルギーを発症する人もいます。重篤な症状を起こす場合も少なくありませんので自己判断は禁物です。多忙であっても必ず医療機関を受診しましょう。

気管支ぜん息は「気づかない」「症状が軽く思われがち」という特徴があります。

特に大人は「いつもこんな感じ」と症状を見逃しがちですが、体調不良や天候などによって一気に症状が悪化することがあります。

普段からコントロール良好にしておくことがとても大切です。

アトピー性皮膚炎は適切な治療によって「かゆくない」「眠れる」普通の生活を手に入れることが可能です。

ステロイド外用薬一辺倒だったアトピー性皮膚炎の治療も、ここ数年で新しいお薬がたくさん登場しています。

特に重症な患者さんは、専門の医療機関に相談しましょう。